研究概要 |
今年度は「学校の情報化を推進するための学校経営におけるコンピテンシー情報の活用」を具体的な目的として研究を進め,本研究課題でこれまでに得られた成果の実用化の可能性について実践を通じて検証を行った。具体的には,本研究成果のシステム化,および,学校経営への応用である。まず,本研究成果のシステム化においては,以下の2つの機能をもつチームマネージメントシステム(プロトタイプ)の開発を試みた。 ・人材データベース機能(個のコンピテンシー情報の蓄積)として,コミュニケーションシートを開発し,それを表計算ソフト上で利用できるようにした。 ・チーム編成提案機能(集団のパフォーマンスの最適化)として,LMSを利用してアンケート集計を行い,比較的短時間でグループ分けを行う仕組みを作った。 次に,本研究成果の学校経営への応用においては,学校の情報化推進場面での異なるコンピテンシー集団の連携を行い,チームマネージメントの応用事例を得た。実際の連携として,教育研究者集団と教育実践者集団との連携を題材とした。教育研究者集団からの人材として,大学教員及び学卒大学院生,教育実践者集団からの人材として学校教諭及び現職大学院生をメンバーとした。具体的な学校の情報化を目的とした教師集団による取り組みは,以下の2事例である。 ・集団での学校カリキュラムの開発(全校的な取り組みとして情報モラル授業を開発) ・チーム援助による生徒指導(情報社会における問題行動予防のための生徒理解)
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