研究概要 |
1,研究組織を作った。 本研究を行う上で,学校現場との連携を保つことはとても大切なことである。本研究は京都放送教育研究協議会の研究プロジェクトと協力し,幼稚園・保育所,小学校低学年,中学年,高学年,中学,高校各ブロックの実践をおこなった。公立学校,私立学校の現場教師も協力してくれた。また,メディア・リテラシーに関する番組を作っているNHK番組制作者の支援も得られた。 2,メティア・リテラシーカリキュラム開発した。 幼稚園・保育所から高校までの学習者を対象としたメディア・リテラシー教育のカリキュラムガイドを開発した。試行的な実践を行った結果,総合的な学習の時間だけでなく国語科や社会科での実践ができた。その中で,メディア・リテラシー教育を系統的に行うことの難しさ,校種によって同じ言葉の意味のとらえ方が違うことがわかった。また,学校文化の中で携帯電話をどう扱うかという課題も得られた。 3,チェコ共和国プラハで現地調査を行った。 カレル大学のシーコラ助教授にチェコ共和国の教育の現状、チェルノホバ教授にメディア教育の現状と、ヨーロッパにおける「批判的思考」の精神、「プラハの春」をどう教えているかにっいてインタビュー調査を行った。現在のことを教えるためには歴史的なことをしっかり教えないと、子どもたちは考えることが出来ないことを確認できた。 4,国内学会に参加し,経過発表を行った。 International Conference for Media in Education 2006に参加し、Educational Practices and Evaluation for Media Literacy Curriculumについて発表した。また、日本教育メディア学会と日本教育工学会でメディア・リテラシー教育のカリキュラム開発について発表した。
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