研究概要 |
本研究は,平成17年10月に発表された「ポスト2005における文部科学省のIT戦略の基本的な考え方」に基づき,「個人の様々な学習成果が発信され,他の人と共有されることで新たな学習の動機付けに結びつくなど,学習者がコミュニティに主体的に参加し,互いに協力し合うような,学び合いによる課題解決型の生涯学習」環境を実現することを目的としている。特に,「相互に支え合う」ために必要な「個人の様々な学習成果を発信することができる」「他の人と共有することができる」「新たな学習の動機付けに結びつけることができる」などの活動を「共同貢献」とし,それらを遠隔地でも実現できるシステムを開発し,評価を行うことが本研究の目的である。 本研究の最終年度にあたる平成20年度は,平成18年度,19年度に構築したサーバ及びコミュニティを利用し,実験データを蓄積した。特に,研究代表者の所属する研究機関が変わったため,新しい人的環境を形成でき,新しいコミュニティ形成とその過程を,サーバに蓄積されるデータにより,記述することができた。このことにより,新たなメンバーで新たに実験を行い,研究の信頼性および有用性を確認することができた。 なお,「共同体」を形成する構成員,すなわち研究協力者には,引き続き,実験の内容,目的,意義を説明し,コンセンサスを得た。特に,児童・生徒を対象とするときは,学校関係者,保護者にもコンセンサスを得た。さらに,本研究で構築したサーバにおいては,引き続き,個人情報の漏洩がないよう,不正アクセス防止に努め,セキュリティを確保する。
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