研究概要 |
平成18年度の研究実績は,以下の通りである。 1.コミュニケーションの知識・スキルの体系化に着手 複数の教科で個々に学習目標とされていた,コミュニケーションに関する知識・スキルに加え,より広い観点からのコミュニケーションの知識・スキルの体系整理に着手した。たとえば,コミュニケーションに直接関連する人間の情報処理についての基礎知識も,中高生に理解可能な範囲で取り入れることを検討した。また,諸外国のカリキュラムや教科書,参考書,国内外の関連文献を入手し,来年度の体系化作業に向けて準備を行った。 2.ミスコミュニケーション事例の収集 ミスコミュニケーションのデータベース作成に向けて,コミュニケーション・トラブル,失敗などのミスコミュニケーション事例に関する調査を行い,692名からの回答を得た。 3.コミュニケーションの科学的探究学習プログラムの開発に着手 コミュニケーションについての科学的探究学習プログラムの開発に向けて,準備を行った。これまで申請者が手がけてきたコミュニケーションに関する実験や観察の中で,アレンジを加えることにより,中学・高校における探究学習としても十分位置づけることが可能なものや,すでに中学・高校で授業中の探究活動として行った実績のあるものに加え,現代的ニーズも考慮しながら新たな題材も取り入れ,素案の作成に着手した。
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