本年度は、障害者にとって有効なe-ラーニングの教材内容、教育方法等を考慮して昨年度作成したシステムを実際に受講していただくためにパイロットスタディを行った。また、現在の障害者の通う教育現場で様々な障害に対応した教育方法が行なわれているので、その教育方法について検討した。 これまでにもウェッブアクセシビリティについて検討してきたが、再度e-ラーニングにおいてそのアクセシビリティについて、実際に宮崎東病院に入院している方々にご協力頂き、昨年度までに作成した教材の確認作業として、ホームページの画面の配置や情報量、また操作方法等について検討し、改編した。 具体的には、マウス操作のみでの操作画面を容易にするために、教材を一画面で閲覧できるようにし、クリックボタンの配置をわかりやすく大きくするなど操作性を重視した。また、昨年度までのシステムでは学習画面と学習ログの管理を行うために2つのシステムを活用していたが、ログインを2回行う必要があったため、1回で行えるように1つのシステムに置き換えた。 学習ログの管理や学習者と指導者の交流をどのように行うかが今後の課題となり、平成20年度以降に検討する予定である。
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