研究課題/領域番号 |
18500727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
樺沢 康夫 日本工業大学, 工学部, 教授 (70091676)
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研究分担者 |
江藤 香 日本工業大学, 工学部, 助手 (70213551)
松居 辰則 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (20247232)
荒木 重嗣 新潟青陵大学, 短期大学部, 教授 (90413179)
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キーワード | 知識管理 / 知識共有 / 知識伝承 / ノウハウ情報抽出 / ノウハウ情報共有 / ケアマネジメント |
研究概要 |
「ケアマネジメントにおける知識管理・共有・伝承を指向した教育支援システムの研究開発」の一環として、開発した「ケアプラン策定過程におけるノウハウ情報共有システム」の有効性を評価した。実証実験を行なう看護・介護の現場を選別し、公立の小規模な病院で実証実験を行なった。実験を行なうために、その病院の実状の適合させるために、現場からの要望に応えて、システムの機能を追加した。実験の結果、看護の現場での実証実験の難しさが浮き彫りとなり、貴重な知見を得た。また、12名の看護・介護の専門家によるシステムの評価も行なった。これらの実験や評価の結果から、以下のようなシステムの改善を行なった。 1.手本となる事例の改善 手本事例は少なくとも100事例は必要である。 病院、福祉施設、在宅ケア施設などや各地で行なわれている研修会や学習会から収集した事例の中から106事例を選抜した。 ノウハウ情報は組織の特質に強く依存したものであるとの認識から、実証実験を行なう現場から提供される事例をそのまま使うことを原則としていたが、現場での選抜では手本の質を保証できないことが明らかになった。 そのため、この106事例が手本として適切であるか複数の専門家による検証を行なった。また、事例の状態を4つの段階に分類して、色分けも行なった。 2.機能の追加 実験を行なう同じ組織の他の初心者の事例をも見て比較したいとの要望に対応するために、一人の患者や対象者を複数の人がアセスメントして、ケアプランを作成した結果を比較できる機能を装備した。 3.実験を行なうために、実験のデザインを作成した。 実験の対象者、目的、方法、期間、期待できる教育的な支援の有用性など分析して明確にした。 現在、ヘルパーステーションでこれらの改善したシステムの実験を継続中である。また、中規模の病院での実験も準備している。これらの成果を2007年7月に開催される国際会議ICALT2007にて発表する予定である。
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