研究課題
高品質なソフトウェアを効率よく開発する能力を育成することを目的とした要求分析から実装・テストまでの工程を体験するソフトウェア開発実習を効果的に行うために、オブジェクト指向による分析・設計の利点およびプログラムの評価について、反復的に学習するカリキュラムを作成し、授業を実施した。2年前期には、1年次に学習したC言語との違いを踏まえ、プログラミングの基本概念を復習しながらJavaによるプログラミング方法を学習する。演習を導入し、コーディングルール・テスト・ファイル管理についても学習する。2年後期には、オブジェクト指向の特長である再利用性を向上させるための技術であるリファクタリング・デザインパターンやメタ、マルチスレッド、GUIプログラミング等の多様なプログラミング技術を理解する。同時期の演習では、オブジェクト指向による設計を考慮しながら、Javaによるプログラミングのエッセンスを学習することを目的とし、複数人のグループでのプログラムのレビューの実施、および発表形式のレビューに対する教員からのコメントにより、コードおよびレビュー方式の改善点を指導する。3年前期には、1つの課題を段階的に開発することにより、仕様変更に対して保守性の高いプログラムを開発する方法を学習する。さらに、テスト技術に関する講義を行い、開発と同時にテスト項目を検討させ、これが設計の一助となることを体験させる。実際にテストがプログラムの品質に影響を与えることを体感するために、2人一組となり、互いのプログラムをテストする。一方、上流工程の教育方法の検討のために、UMLを用いた要求分析モデルからのプロトタイプ自動生成ツールを用いて、顧客と開発者の立場から要求分析および妥当性確認の実験を行った。定義した要求仕様に基づきシステムの実装を行い、要求仕様の有効性を検証するとともに、要求分析手法の事例を用いた教材を作成した。
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コンピュータソフトウェア (掲載確定)
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