従来の4:3ないしVGA(640×480pixel)で制作されているe-Learningコンテンツを、ハードウェア(制作から配信)からソフトウェア(コンテンツ)までアスペクト比16:9のワイド(HD)サイズに対応した仕様に再構成する試みである。「遠隔教育」と、インターネットを中心とするIT(情報技術)が結びついて誕生した「e-Learning」は、通信とみなされていたためパソコンに対応した画面比率で制作されており、放送分野で一般的になりつつあるワイド画面とは比率が異なる。この不整合が将来的にもたらす弊害を克服するため、ワイドア比率に対応したシステム構築が急務である。e-Learningコンテンツは、準備と作成に多大の労力を必要とし仕様の変更には柔軟に対応できないので、本研究において「拡張性(Scalability)」と「柔軟性(Flexibility)」を備えたシステム提案を目指す。
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