研究概要 |
本課題は、eラーニングや遠隔教育の品質保証における査定方法および査定基準の記述データモデルを開発するとともに、国際的なレベルでの研究環境の下、国際標準化機構(ISO)を通じてその成果を国際的に普及することを目標とした。本課題での主な活動は、eラーニングや遠隔教育を含めた学習技術に関する海外の標準化団体との共同プロジェクトとして進めてきた。具体的には、D-Leam(ドイツのeラーニング団体)およびKERIS(韓国の国立教育研究所)と共同研究をおこないながら、ISO/IEC-SC36(国際標準化団体学習技術標準化委員会)との活動方針と連携させる形で進めた。2006年度までにISO/IEC 19796-3Quality management, assurance and metrics-Part3 Reference methods and metricsを委員会ドラフト(CD)を作成し、国際公表の結果、次の段階に進めることが決まっていた。 2007年度では、さらに標準規格として審議をすすめるとともに、審議を進めるにあたっての各国での調査および研究をおこなった。具体的には、成果としては以下の4つをあげるとともに、具体的な論文・報告書を追記しておく。1)研究代表者は、ISO/IEC-SC36でのeラーニングの品質保証における査定方法および査定基準の規格の開発責任者であり、この間ISO国際会議を3回、電話会議1回を運営してきた。2)ISO/IEC-SC36最終版委員会ドラフト(FCD)案を7月に作成した。3)最終版委員会ドラフトに対する国際投票およびそこでの80におよぶ修正要請に対する変更を経て2008年4月に作成完了予定として準備をすすめた。4)また、並行して、2本の国際学会(査読つき)発表論文を1編の書籍共著として執筆した。具体的には、「Hirata, K., Ohara, S., and Makiuchi, K. 2007. Meta Model for Skill and Competency Semantics. Proceedings of 8th International Conference on Information Technology Based Higher Education and Training.(CDROMのためページ不明該当ページ数6)」「Hirata, K., Seta, K., and Makiuchi, K., 2007. Skill and Competency Modeling Typology. Supplementary Proceedings: 15th International Conference on Computers in Education, WS vol. 1, pp. 158-163.」などである。
|