研究概要 |
1.三次元デバイスを用いた文字入力・認識システムの構築 三次元ポインティングデバイス(SensAble Technology社製 PHANToM Omni)を用いて,仮想平面上に文字や数字を入力し,これを最適な平面に投影し二次元データとして表示するシステムを構築した。三次元の空間データが,平面への投影により,二次元データに変換できたので,従来の文字認識システムと統合し,文字・数字認識のシステムを構築した。 2.三次元デバイスを含む新しい入出カシステムにおける三次元立体表示システムの構築 三次元ポインティングデバイスは自由空間内で三次元座標値を読み取ることができる。この特性を利用し,利用者が液晶シャッタメガネをかけることでデータの操作中も,立体視をすることができるシステムを構築した。三次元の仮想空間における接触判定と三次元画像の生成に多大な計算能力を必要とするため,スムースな立体画像の表示に若干の問題があることが判明したので,この問題の解決に引き続き努める。 3.学習初心者に対する教示システムの構築(文字解像度と認識性能の関係) パターン認識の学習について,初心者の直感に訴えることのできる文字解像度と認識性能の関係を実験的に教示することができるシステムを構築し,実際の実験・授業の中で利用した。アンケートなどを通じて,本システムの有用性について確認できた。 4.1,2について,これまでの研究成果をまとめ,2007年7月に北京で開催された第21回ヒューマン・コンピュータ・インタラクション国際会議(HCI2007)ならびに,2007年9月に北九州市にて開催された第1回情報とコンピュータに関する国際シンポジウム(First ISICE)にて,発表した。
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