(1) 初心者、あるいはパターン認識について学修した者が、文字認識について体験的に学習することのできるWEBページを、「オブジェクト指向プログラミング」に適したプログラミング言語JAVAを用いて作成した。当該WEBページにおいては、オンライン文字認識とオフライン文字認識の二つの技術について学ぶことができるようにした。 (2) これらのWEBページを実際に使用し、文字認識についての知識の獲得について、利用者のアンケートを通じて、どの程度の理解が得られたかを確かめた。その結果、体験した者の95%以上の高い被験者が、文字認識について「理解できた」「まあまあ理解できた」という結果を得られた。このことにより、本システムの有用性を確認できた。 (3) 新しい文字認識のための三次元ポインティングデバイスを用い、より自然な、文字入力に制約を課さない状態で、データの取得ができる入力方式を確立できた。 (4) 三次元ポインティングデバイスを用い、さらに立体視用液晶シャッターめがねを掛け、三次元立体提示を行い、毛筆学習のためのシステムを完成した。このような、システムは、毛筆の師範の筆遣いを記憶することにより、その場に師範がいなくても、毛筆の学習ができる。さらに、遠隔地に筆遣いを伝える等、新しいヒューマン・インタフェースの可能性を提案することができた。 (5) 4について、研究成果をまとめ、2008年7月にオランダ、アムステルダムにて開催された国際会議「Interfaces and Human Computer Interaction 2008」にて発表した。
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