研究概要 |
本研究は,大学生の理数系科目に対する学力低下問題の解決に生物工学手法を採用する。まず,協同学習における学習問題の正答率を予測するニューラルネットワークモデルを構築し,次にこのモデルから得られた予測値を用いて協同学習時のメンバーを決定する遺伝アルゴリズムを提案する。本研究の提案手法は,少ない実験対象者から得られた学力テストの結果を基に,学習効果が可能な限り向上する学習者を組み合わせることが可能となるので,一定の評価が与えられるものと思われる。また,学力テストの成績を短時間で予測することが可能であるので,学力低下の要因を知り解決策を見出すことができること,および協同学習のメンバーの組合せ決定方法に援用できることが可能になったことがメリットとして挙げられる。
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