研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では平成18年度、下記の2点を目的としている。1.学習タスクを中心とする語学学習理論(TBLT)を導入した学習デザイン設定により、英語コミュニケーション能力育成を目指した英語WBT教材開発を行い、授業での運用により評価を行う。2.開発や運用面でのコストを考慮し、オープンソースのラーニングマネジメントシステムならびにオープンソースの教材作成ツールを利用し、汎用的英語学習コンテンツの共有と共同開発を実現するツールとしての効果や問題点を抽出する。上記の目的を達成するために、平成18年度は次の研究実践を行なった。(1)学習者のニーズ分析を実施し、目標、対象、コンテンツ内容、構成、指導方法、評価方法を設定した上で、TBLT理論を導入したWBT教材の指導デザインの設計を行なった。(2)(1)の設計内容をもとに、教材スクリプトの執筆と学習タスクの設定を行い、WBT英語教材開発の準備を行なった。(3)海外研究協力者(John Clayton)の協力を得て、開発した教材を利用するオープンソースLMS、"Moodle"の有効性や活用実践例を調査した。(4)(3)の調査結果をもとに、研究協力者(川見昌春)により、オープンソースの英語WBT教材配信サーバを設置し、動作確認後サーバの利用を開始した。(5)試験的に開発した英語WBT教材の運用によって評価、改善点の洗い出しを行なった。(1)〜(5)の研究により、開発教材とTBLTの有効性の確認ができた上、オープンソースのLMSを用いた効果的教材開発と共有に必要な項目を抽出することができた。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (1件)
The Council of College English Teachers Research Reports,No.26 No.26
ページ: 109-118