研究課題/領域番号 |
18500754
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 独立行政法人メディア教育開発センター |
研究代表者 |
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
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研究分担者 |
大西 仁 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (40280549)
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
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キーワード | 三次元教材 / 触覚 / インタラクション / マルチモーダル / 可視化 |
研究概要 |
三次元マルチメディア教材の利用では、わかりやすい三次元モデルの提示と引き替えに、実体のない仮想物体であるため現実味が失われやすい。本研究では、三次元仮想物体の操作感覚を向上させて存在感を増すための触覚インタラクション技法を開発し、視覚・聴覚・触覚によるマルチモーダル情報可視化システムを構築する。 人とコンピュータとの情報交換では、多様なモダリティ(コミュニケーション様式)を利用する方が情報認識を深めることができると考えられる。接触インタラクション技法として、有線デバイスを手に装着して触覚提示を行う手法と仮想物体を現実物体上に重畳する手法の異なる二種類のインタフェースを研究する。 まず、二つのインタフェースについてそれぞれどの程度現実感を提供できるか測定するための環境を整備し、触覚インタラクションの特性を調べる。次に、三次元素材を対象にマルチモーダル可視化システムとしてこれらのインタフェースを組み込むための設計、構築、実装を行う。 (1)触覚インタフェース 仮想物体との接触感を提示するデバイスとして振動子付き手袋を利用し、インタラクション・システムに実装するための仕組みを構築した。また、拡張現実感環境とのマルチモーダル・インタラクションを試行した。 (2)マルチメディア・コンテンツ 拡張現実感ツールであるARToolkitを利用し、主に現実環境における仮想物体及びそのインタラクションの現実感に着目して、コンテンツを制作した。ナビゲーション、情報提示などの機能を実装し、マルチメディア・コンテンツの情報提示システムとして動作するようにした。 (3)評価実験 情報提示システムとして組み込んだ拡張現実感インタフェースを通して、板という現実物体を触ることにより仮想物体を操作する手法について被験者実験を行った。システム特性、その触覚特性について、質問紙による主観評価を実施した。
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