研究分担者 |
山田 誠 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 教授 (70086172)
金坂 清則 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 教授 (00092825)
伊從 勉 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 教授 (00151689)
天野 太郎 同志社女子大学, 現代社会学部, 助教授 (70293933)
稲垣 稜 奈良大学, 文学部, 講師 (20378821)
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研究概要 |
「テジタル版京都歴史アトラス」作成のための基礎作業として,平成18年度においては,文献の入手やデータの入力などの基礎的な作業を行い,具体的には,江戸時代の名所図会や市街図などのスキャナ入力などを行った。また,データの分析・表示のために使用するプログラム「mapRaster2」の改良に取り組み,処理可能なピクセル数の拡大のほか,名目尺度で表される土地利用その他の定性的データを,適切な凡例とともに色分け表示できる機能を付加した。 対象地域の京都市域に関しては,国土地理院から5mメッシュの詳細な地形データ(DEM)が出されているので,これを利用して京都市内の注目する地域について地形と土地利用(細密数値情報による)を重ね合わせ,鳥瞰図表示するといったことも可能となった。また,地形モデルに画像データをドレープする機能により,地形モデルに衛星画像や明治時代の地形図などを重ね合わせて表示することも行っている。成果の一部は,以下のホームページにおいて公開している。 http://www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/^-P51987/mapRaster2/kyoto/index.html 以上に述べたプログラムの機能拡充については,小方が京都大学大学院人間・環境学研究科の地域空間論分野の紀要である『地域と環境』第7号において報告した。各研究分担者も,天野が扶桑社から出版した京都関係のムックにおいて,京都の歴史的画像情報と景観要素を論じる内容の論考を連載し,稲垣が京都市の郊外に位置づけられる草津市の通勤・通学動向を論じるなど,それぞれ成果の充実に向けた研究活動を進めた。
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