研究課題/領域番号 |
18509002
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
森本 雅子 国立精神・神経センター, 神経研究所・疾病研究第七部, 第二研究室長 (50312210)
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研究分担者 |
八木 玲子 国立精神・神経センター, 客員研究員 (80281591)
上野 修 国立精神・神経センター, 特任研究員 (90261130)
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キーワード | 生体情報・計測 / 感性脳機能計測・評価 / 情報医療 / ハイパーソニック・エフェクト / 統合医療 / 音響情報 / 脳波 / 行動指標 |
研究概要 |
この研究は、ハイパーソニック・エフェクトを臨床に応用する〈情報医療〉の第一段階として、ハイパーソニック・サウンドの投与効果を迅速にモニタするシステムを開発することを目的として行なった。2年目である平成19年度は、以下の項目を実施した。 1.情報投与効果の遅延・残留検出システムの開発 先行研究から、ハイパーソニック・エフェクトの発現は遅延と残留を伴うという結果が得られている。これに着目して、投与した音響情報が脳深部活性に時間的な遅れを伴って作用することを仮定したモデルを導入し、情報投与における遅延・残留効果を検出可能なシステムのプロトタイプを開発した。 2.行動指標計測システムの構築 先行研究によってハイパーソニック・エフェクトの行動的指標として有効性を確認している〈最適聴取音量〉をモニタするシステムのプロトタイプを構築した。被験者が調整した〈最適聴取音量〉を検出するために、被験者の体表面近傍に積分型騒音センサを設置し、遠隔地にいる実験者がセンサのデータを受信する。得られたデータは、視覚化して表示するとともに、後で詳細に解析するために自動保存を行うシステムを構築した。 3.システムの評価とフィードバック 19年度に開発した、音響情報投与指標計測システムおよび脳深部活性指標計測システムとあわせた〈ハイパーソニック・エフェクト簡易モニタリングーシステム〉を実際に稼動させ、有効性を評価する予備実験を行った。その結果、いくつかの課題が明らかになり、改良すべき点を整理することができた。
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