研究課題/領域番号 |
18510003
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
豊田 威信 北海道大学, 低温科学研究所, 助教 (80312411)
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研究分担者 |
木村 詞明 北海道大学, 低温科学研究所, 学術研究員 (20374647)
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キーワード | 海氷 / 季節海氷域 / 数値海氷モデル / 氷盤の大きさ分布 / 氷厚分布 / 衛星画像解析 / 海氷現場観測 / 海氷漂流速度分布 |
研究概要 |
今年度は数値モデルの開発に必要となるデータセットの構築に力を注ぎ、1.これまでに得られたオホーツク海および南極ウェッデル海の観測データのまとめ、2.衛星データを用いて氷厚分布を検出する手法の開発、3.現場観測データの収集と解析、それに4.オホーツク海と南極海の海氷漂流データの作成に主要な時間を費やした。1.に関しては、オホーツク海南部で得られた海氷や積雪のサンプル解析から、この海域の海氷の氷厚成長過程における力学的に乗り重なるプロセスの重要性などを明らかにし、これらの結果は論文として公表された。また、南極ウェッデル海に関しては、特に季節海氷域の一つの重要な側面である積雪の海氷への寄与を酸素安定同位体比の計測により定量的に明らかにした。2.に関しては、航空機搭載型Pi-SARの検証観測を通して、オホーツク海の氷厚分布はL-band SARを用いて推定が可能であることを示し、更にオホーツク海におけるALOS/PALSARの現場検証も実施した。観測結果を現在論文にまとめているところである。3.に関して、当初予定していた観測に加えて平成19年9月〜10月にオーストラリア研究船に乗船し、東南極域の海氷観測に参加する機会を得た。平成20年2月には計画通りオホーツク海南部で巡視船を用いて海氷観測を行った。双方の海域でヘリコプターを用いたビデオ観測により氷盤解析用の画像などの資料を収集できた。4.に関しては、データを2005年まで拡張した。以上のように、研究代表者が南極航海観測に急遽参加した事情もあって、当初予定していたモデル開発までには至らなかったが、当研究課題に関わる基礎データが様々な側面から収集できて本題に取り組む準備が整ったと考えている。
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