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2006 年度 実績報告書

地球温暖化に対する草原生態系の応答実験

研究課題

研究課題/領域番号 18510013
研究種目

基盤研究(C)

研究機関首都大学東京

研究代表者

中野 智子  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (70295468)

キーワード地球温暖化 / 炭素循環 / 大気陸面相互作用 / 半乾燥地草本
研究概要

半乾燥地に生育する草本植物は、光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収し、呼吸によって放出するという炭素交換を行っているが、こうしたプロセスが気温や湿度といった環境条件の変化にどのように応答するのか、明らかにすることを目的として、鳥取大学乾燥地研究センターの人工環境制御実験装置(グロースチャンバー)を用いて、植物-大気間の二酸化炭素交換速度の測定を実施している。今年度は、アクリル板を加工して密閉式チャンバー法の実験システムを作成し、試験的な実験を繰り返しながら、システムに改良を加えた。環境制御装置を用いた実験では、植物を植えた実験システムを制御装置内に設置し、気温10℃〜30℃、相対湿度20%〜80%、照度30000ルクス〜80000ルクスという条件を複数通りに組み合わせ、様々な環境条件下において、二酸化炭素交換速度の測定を行った。
また、2004年度から2006年度にかけて、モンゴルでの現地観測で得たデータから、植物-大気間の二酸化炭素交換(光合成と呼吸)と環境要素(気温・飽差・光合成有効放射量・地温・土壌水分量)との関係について解析を行った。その結果、極端に気温が高く、かつ大気が乾燥している条件下では、光の条件が十分であっても光合成速度が低下することや、降雨後に土壌水分が増加すると、生態系呼吸速度が急激に増加することなどの知見が得られた。この結果は、アメリカ地球物理学連合2006年度秋季大会(サンフランシスコ)において発表した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 密閉式チャンバー法を用いた夜間の水蒸気フラックスの測定2007

    • 著者名/発表者名
      中野智子, 根本 学, 篠田雅人
    • 雑誌名

      農業気象 63巻2号(印刷中)

  • [雑誌論文] サブピクセル土地被覆特性解析による西シベリア湿地性森林の火災地回復観測2007

    • 著者名/発表者名
      竹内 渉, 中野智子, 越智士郎, 安岡善文
    • 雑誌名

      日本リモートセンシング学会誌 27巻1号

      ページ: 13-23

  • [雑誌論文] モンゴル半乾燥草原における草本-大気間のCO_2交換2007

    • 著者名/発表者名
      中野智子, 根本 学, 篠田雅人
    • 雑誌名

      筑波大学陸域環境研究センター報告 第7号 別冊No.2

      ページ: 51-53

  • [雑誌論文] Changes in surface methane flux after a forest fire in West Siberia2006

    • 著者名/発表者名
      Nakano, T.
    • 雑誌名

      Hatano, R. and Guggenberger, G. eds., Symptom of Environmental Change in Siberian Permafrost Region

      ページ: 55-63

  • [雑誌論文] モンゴル半乾燥草原における密閉式チャンバー法を用いたCO_2フラックス測定2006

    • 著者名/発表者名
      中野智子, 根本 学, 篠田雅人
    • 雑誌名

      国立環境研究所地球環境研究センター編CGER-REPORT『炭素循環および温室効果ガス観測ワークショップ講演要旨集』

      ページ: 152-153

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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