研究概要 |
ADEOS衛星搭載のPOLDER及びGLIデータの有効利用を目指し,モデル計算を併合しつつ下記要項に従って研究を実施した. ■衛星及びモデルデータの複合利用 東京大学気候システム研究センターの協力により,ADEOS稼働期間における大気大循環モデルに基づくエアロゾル種別毎のデータをADEOS/POLDERデータを用いたエアロゾル解析用先見情報として利用した.吸収性エアロゾルの識別はPOLDERデータ単独では精度が劣る.今回モデル結果を先見情報として活用した事により精密な結果を得る事ができた. ■POLDER,GLI複合利用の高解像度データの入手 平成18年度はGLI/GACデータを用いて研究を実施したが,画素レベルでのレジストレーションに若干不備が見られた.そこで今回,より詳細な解析を実施するために全球で1km×1km解像度のGLIレベル1Bデータを入手する事とした.JAXA/EORC並びに東海大学の協力を得て,平成20年3月末までに全GLIレベル1Bデータの取得を完了した,既に構築済みのGLI/GAC用システムをレベル1Bデータ対応型に再構築し,高解像度データ処理に供する. ■衛星データと地上検証データの相互参照 衛星処理成果の応用として,大気エアロゾルと浮遊粒子(PM)の相関解析を計画している.そのための地上観測の継続と施設維持(能登,白浜,大阪,福江)を実施した.
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