研究課題/領域番号 |
18510031
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
山崎 公子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (80087254)
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研究分担者 |
小泉 明 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (80137025)
稲員 とよの 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (60154259)
荒井 康裕 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (50326013)
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キーワード | 環境影響評価 / 環境マネジメント / 物質循環 / 水循環 |
研究概要 |
平成18年度は、上水道からの排出物である浄水発生土の将来予測及び有効利用を研究した結果、最終廃棄物の減量が重要な課題となった。そこで、本年度においては、上水道から排出される廃棄物の減量に着目し、貯水水質を改善することで薬剤・活性炭使用量の減少を目的として、最終排出物の減量をはかった。本年度対象とした小笠原母島では、生態系に配慮した水生植物による水質浄化を試み、水生植物を食用植物である空芯菜としたことで、採取した植物が廃棄物として処分される量の減量を実現した。しかし、貯水水質の改善は明確ではなく、薬剤・活性炭使用量の減少は確認できなかったが、将来予測シミュレーションにより栽培面積の拡張と長期的に持続した植物栽培を行うことで水質改善が可能であることを示した。また、今回の研究では、採取した植物の食用に利用可能な割合が低く、廃棄量を減らすためには、今後、植物栽培方法を再検討する必要があること、さらに、栽培面積拡大による収穫量の増加にともなう植物の利用先の確保が必要なこともあきらかにし、今後の検討課題を示した。 また、離島の上水道・下水道・廃棄物処理の事業者から、事業管理運営についてヒアリング調査を行い、離島における上水道・下水道・廃棄物処理の問題点の抽出を行った。 さらに、上水道・下水道・廃棄物処理の事業を島内で実施している島嶼を選択し、基礎データの収集を行い、今後の研究に使用できるデータベースの作成をおこなった。
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