アメリカ、EU各国(ドイツ、スペイン、デンマーク、イギリス等)で実施されている再生可能エネルギー普及施策を効率性と実行可能性の観点から比較検討し、効果的制度に必要な要素を抽出する。加えて、新しい環境経済政策手段として再生可能エネルギー普及政策を位置づけ理論化する。 具体的には、第1に、米国各州で1990年代から実施されているRenewable Portfolio Standard(RPS : 再生可能エネルギー基準)の実施状況を検討し、効率性と実行可能性の観点から評価する。第2に、EU各国のうち特に先進的な取り組みとして知られるドイツを中心に、再生可能エネルギー普及政策の詳細ルールの内容を検討し、効率性と実行可能性の観点から、再生可能エネルギー普及政策を評価する。第3に、第1、第2の検討結果を踏まえ、再生可能エネルギー普及政策を新しい環境経済政策手段として位置づけ、その基礎理論を開発する。
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