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2007 年度 実績報告書

魚類の鰓を水圏汚染インジケーターに

研究課題

研究課題/領域番号 18510048
研究機関鹿児島大学

研究代表者

板倉 隆夫  鹿児島大学, 水産学部, 教授 (20136849)

キーワードダイオキシン / 薬物応答性 / トランスジェニクメ / CYP1A / CYP1B1 / 遺伝子発現調節領域 / GFP / XRE
研究概要

魚類のCYP1遺伝子の発現調節領域をオワンクラケのGFP遺伝子と連結してメダカ卵に導入し、(1)ダイオキシンなどの化学物質への応答性を示すトランスジェニックメダカを作成する、(2)薬物応答性を検証する、(3)鰓において強くかつ迅速な薬物誘導的遺伝子発現を示し、視認性の高い発色を示すトランスジェニックメダカを選別する計画については、ウナギCYPlAに続いて、ウナギCYP1B1を用いて薬物応答性を示すトランスジェニックメダカを作成することができた。500ppbの濃度のβナフトフラボンで誘導をかけたところ、CYP1Aを用いたのに比べて発色強度は劣ることはなく、鰓における発色の視認性も高かった。CYP1B1遺伝子のどの部分が薬物応答性に貢献しているのかを調べるために、転写開始点から3.2k、2.2k、1.6kbpの5上流域を用いてトランスジェニックメダカを作成し、誘導後のGFPの発現量をRNA量としてReal time PCR法で測定したところ、予想通り、3.2kの場合が一番強く、1.6kの場合が一番弱かった。このことより、XRE配列およびERE様配列の重要性が示され、今後薬物誘導性を有する遺伝子発現調節配列を人工的に設計・作成する場合に必要となる基本的知見が得られた。
トランスジェニックメダカの系統確立を試み、導入DNAが生殖細胞系列に組み込まれかつ鰓においても強い誘導的発現を示すF1を得、さらにワイルドと掛け合わせたヘテロのF2を得ることができたが、これらのメダカは弱く、長期間の飼育が困難であった。今後、強い誘導性を持つ配列を人工的に作成するなどして、少量のDNAを導入することによって比較的強い系統を作出することが可能になると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Bioconversion by functional P450 1A9 and 1C1 of Anguilla japonica2008

    • 著者名/発表者名
      Uno, T., S. Okamoto, S. Masuda, H. Imaishi, M. Nakamura, K. Kanamaru, H. Yamagata, M. A. H. El-Kady, Y. Kaminishi, and T. Itakura
    • 雑誌名

      Comprehensive biochemistry and physiology C 147(3)

      ページ: 278-285

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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