研究概要 |
前年度までの研究で3d遷移金属を含むナノスコピック磁性体を作成し磁気特性について報告してきた。本課題では、これまで扱ってきたニッケル(Ni), 鉄(Fe), コバルト(Co)に加え、マンガン(Mn)やそれらを組み合わせた化合物やフェライトの微粒子の生成を試みるとともに、磁気工学分野での実用化の可能性以外に、バイオや化学などの境界領域における応用の可能性を探る。数ナノの大きさの磁性体であれば、官能基やDNA を修飾しても十分細胞内へ侵入可能な大きさであり、医療分野におけるマーカーやラベリング、薬剤輸送などの応用へも期待できる。境界領域における研究推進にあたっては、「2005年日米ナノテクノロジー若手研究者」のメンバーらと協力して新しい分野の構築をはかる。
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