数理生態学の手法を応用した都市成長の数理モデルの開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18510114
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 社会システム工学・安全システム
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 鈴木 勉 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00282327)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 都市工学 / 交通 / 成長 / ネットワーク / 配置 / 設計 / 形態 / 数理生態学

研究概要

鉄道ターミナルや商業中心地などの拠点と, 都市内の流動を支える交通ネットワークは, 相互に影響を及ぼし合いながら形成され, 都市全体の空間構造を規定していくものと考えられる.本研究では, 拠点配置とネットワーク構造の同時決定モデルの開発を行い, 点と線で構成される成熟都市および成長都市における都市空間構造の形成プロセスを記述する施設立地モデルとネットワーク設計の統合モデルを開発した.これにより, 交通ネットワークの成長パターンを解明し, 交通輸送性能の高度化を経るプロセスを内包した階層構造を有する交通ネットワーク形態の発現メカニズムを捉えることが可能となった.

研究成果

• [雑誌論文] 復旧優先度指標による震後復旧優先道路形状に関する数理的研究 (2009)
  • 著者名/発表者名: 渡辺泰弘・鈴木勉
  • 雑誌名: 都市計画論文集 VOl.44, No.1 ページ: 30-37
  • 査読あり
• [雑誌論文] Growth and Shape of Transportation Networks (2009)
  • 著者名/発表者名: Tsutomu Suzuki and Yasuhiro Watanabe
  • 雑誌名: FORMA Vol.23 ページ: 59-71
  • 査読あり
• [雑誌論文] 地震火災リスクを考慮した避難危険性の評価に関する研究 (2008)
  • 著者名/発表者名: 武末裕樹・鈴木勉・糸井川栄一
  • 雑誌名: 都市計画論文集 Vol.43, No.3 ページ: 25-30
  • 査読あり
• [雑誌論文] 高速交通路が都市空間構造に与える影響について-逐次型施設配置モデルを用いた分析- (2006)
  • 著者名/発表者名: 鈴木勉
  • 雑誌名: 都市計画論文集 Vol.41, No.3 ページ: 181-186
  • 査読あり
• [雑誌論文] 直交格子型道路網都市における斜線道路の距離短縮効果について-斜線型道路網における距離分布・流動量分布の分析- (2006)
  • 著者名/発表者名: 鈴木勉
  • 雑誌名: 都市計画論文集 Vol.41, No.2 ページ: 57-64
  • 査読あり
• [学会発表] 都市の形状と交通ネットワークの敷設過程 (2007)
  • 著者名/発表者名: 渡辺泰弘・鈴木勉
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集
  • 発表場所: 政策研究大学院大学
  • 年月日: 2007-09-28
• [学会発表] Estimating Evacuation Ratio in the Great Hanshin-Awaji Earthquake (2007)
  • 著者名/発表者名: Hiroki Takematsu and Tsutomu Suzuki
  • 学会等名: presented at ESRI International User Conference 2007
  • 発表場所: San Diego
  • 年月日: 2007-06-20
• [学会発表] 格子状交通ネットワークの発展成長モデル (2007)
  • 著者名/発表者名: 鈴木勉
  • 学会等名: 形の科学会誌(第63回形の科学シンポジウム予稿)
  • 発表場所: 東京理科大学
  • 年月日: 2007-06-16
• [学会発表] 交通ネットワークの形状と敷設順序に関する考察 (2007)
  • 著者名/発表者名: 渡辺泰弘・鈴木勉
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会春季研究発表会アブストラクト集
  • 発表場所: 鳥取大学
  • 年月日: 2007-03-29
• [学会発表] 斜線型道路網の流動量分布 (2006)
  • 著者名/発表者名: 鈴木勉
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集
  • 発表場所: 愛知大学
  • 年月日: 2006-09-13
• [学会発表] 火災や建物倒壊の影響を考慮した避難場所への割当 (2006)
  • 著者名/発表者名: 武末裕樹・鈴木勉
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会秋季研究発表会アブストラクト集
  • 発表場所: 愛知大学
  • 年月日: 2006-09-12
• [図書] コンパクトシティの理念的モデル都市科学叢書第2巻『コンパクトシティ再考~理論的検証から都市像の探求へ』(玉川英則編) (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木勉
  • 総ページ数: 24-50
  • 出版者: 学芸出版社
• [図書] 「歩行者本位のまちづくり」『成熟都市のクリエイティブなまちづくり-大学・地域・企業等の連携・協働と実践の記録-』(井口典夫編) (2007)
  • 著者名/発表者名: 鈴木勉
  • 総ページ数: 203-237
  • 出版者: 宣伝会議