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2006 年度 実績報告書

日本及びアジア地域に関するソブリンリスク計量モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18510119
研究種目

基盤研究(C)

研究機関電気通信大学

研究代表者

宮崎 浩一  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10334575)

研究分担者 伊藤 隆康  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (60361888)
石井 昌弘  大東文化大学, 経営学部, 講師 (90323881)
キーワードソブリンリスク / 自国通貨建て債務 / 外貨建て債務 / マートン・モデル
研究概要

本研究では、ソブリンリスクの計量化モデルを構築し、格付機関の与える格付けがモデルから得られるデフォルトリスクと整合的かを調べる。
1.研究実施計画の概略
平成18年度は、ソブリンリスクに関するマクロの金融・財政関連指標のモデル化の研究を進める予定であり、具体的な手順としては、STEP1:ソブリンリスクの定義を検討、STEP2:ソブリンリスクの定義に沿ったエコノミーを表現する金融・財政指標の抽出、STEP3:STEP2で抽出した指標のモデル化、STEP4:構築したソブリンリスクに関するマクロの金融・財政関連指標モデルの吟味、である。
2.研究実績
(1)STEP1:ソブリンリスクを自国通貨建て債務に関するものと外貨建債務に対するものに分けてモデル化する必要性を認識し、この観点を整理した。
(2)STEP2:自国通貨建て債務に関する国の価値は、株式時価総額からマートン・モデルを逆に解いて得られる価値を、外貨建て債務に関しては外貨準備高と輸出-輸入の現在価値の和を選択した。
(3)STEP3:自国通貨建て債務、外貨建債務に対する国の価値プロセスは、共に幾何ブラウン運動によりモデル化した。
(4)STEP4:自国及び貿易相手国の金融為替政策と外貨準備高や貿易との関係を検討する予定であったが、まず、(1)〜(3)に基づくデータ及びモデル化の範囲でソブリンリスクを大まかに把握することが不可欠と判断し、日本と韓国のケースに焦点を当てて実施した。
(5)(1)〜(4)の結果を「日本と韓国のソブリン格付けに関する検証」として取り纏めて研究発表を行った。本研究に付随するものでこれまで行ってきた関連研究である、「ソブリンの流動性リスク」、「景気と社債の信用リスクの推移との関連」、に関する研究成果も合わせて公表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] When did the JGB market become efficient?2007

    • 著者名/発表者名
      Koichi Miyazaki, Satoshi Nomura
    • 雑誌名

      Risk 20・2

      ページ: 90-95

  • [雑誌論文] 日本と韓国のソブリン格付に関する検証2006

    • 著者名/発表者名
      宮崎浩一, ソ・ジヒョク, 伊藤隆康, 石井昌宏
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告(情処研報)(数理モデル化と問題解決) No.135

      ページ: 25-28

  • [雑誌論文] 日本社債の格付推移に関する統計的検定2006

    • 著者名/発表者名
      安田倫子, 宮崎浩一
    • 雑誌名

      電気通信大学紀要 19・1-2

      ページ: 65-75

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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