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2006 年度 実績報告書

セルオートマトン法による駅構内複雑流動のシミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 18510122
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋工業大学

研究代表者

大鑄 史男  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (60116001)

キーワードマルチエージェントシミュレーション / セルオートマトン / 駅構内群衆流動 / 避難時群衆流動 / 離散力学系 / カオス / リアプノフ指数 / 基本セルオートマトン
研究概要

1.駅構内の群衆流動シミュレーションについての研究
エージェントの意志決定モデルとして,中領域と近傍領域の二種類の情報処理を組み込んだシミュレーターを作成し,シミュレーターから創発させられたデーターと現場の生データとがよく一致することが確かめられた.これらの成果は論文として投稿準備中である.
今後は,アルゴリズムの改善を行う.
2.緊急時避難流動シミュレーションについての研究
避難時における誘導員の導入,障害物の高低など現実的な要素を組み込んだシミュレーターを作成し,常識的に考え得る現象の再現に成功している.このことによって,作成されたシミュレーターによる様々なシミュレーションが可能になった.作成されたシミュレーターについては,学会発表を行うとともに論文としてまとめられ投稿中である.
今後はさらに煙などの要素を現実的に組み込むとともにアルゴリズムの改善を行う.また,現実的な施設における避難流動の予測への適応を試みる.
3.セルオートマトンが定義する離散力学系の性質についての研究
ウルフラムクラスIに属するルール番号40のセルオートマトンが定義する離散力学系がデバネイの意味でカオス性をもつこと,任意に与えられた1/2以上1以下の値に対して,それをリアプノフ指数とする初期configurationが存在することを証明した.前者は論文として現在投稿中であり,後者は京都数理解析研究所での研究集会で発表済みであるが,国際会議での発表も準備中である.
今後は,基本セルオートマトンの詳細な性質の検証と相互関係の明確化を目指す.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] セルオートマトン法による避難時歩行者流動のシミュレーション2007

    • 著者名/発表者名
      大鑄史男, 稗島隆大, 太田直樹
    • 雑誌名

      2007年日本OR学会春季研究発表会 予稿集

      ページ: 88-89

  • [雑誌論文] Any coherent system eventually tends to a series sytem2007

    • 著者名/発表者名
      Fumio Ohi
    • 雑誌名

      Proceedings of International Workshop on Recent Advances in Stochastic Operations Research II

      ページ: 208-212

  • [雑誌論文] ルール番号40の基本セルオートマトンと確率測度2007

    • 著者名/発表者名
      大鑄史男
    • 雑誌名

      京都大学数理解析研究所講究録掲載予定

  • [雑誌論文] セルオートマトン法による歩行者流動のシミュレーション2006

    • 著者名/発表者名
      大鑄史男, 太田直樹
    • 雑誌名

      2006年日本OR学会秋季研究発表会 予稿集(招待講演)

      ページ: 304-305

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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