研究概要 |
平成19年度は当初の研究計画に従い次の3項目を実施した. (1)作業工程設計/作業訓練支援装置の改良 平成18年度に行った研究を継続した.今年度は,左右の手の指の動きを計測することのできるワイヤセンサ駆動方式の装置を購入した.そして,この計測装置を人工現実感装置に組み込むためのソフトウエアを開発した.これにより,人工現実感装置により工程設計から作業手順書作成までの活動を連続して行えるようにした. (2)作業適性評価装置の改良および運用試験 平成18年度に試作した本装置の運用試験を行った.中高齢者の作業特性を測定するために,日野市シルバー人材センターに被験者の派遣を依頼した.更に,実際の製造企業において中高齢者の作業疲労および作業特性を測定したデータを用いて,本装置により測定された作業特性と作業疲労との関係を分析した.本研究成果は,平成20年5月に日本経営工学会春季研究大会において発表される. (3)作業負担評価手法の開発 人工現実感技術を用いて,3Dグラフィックスにより作業者の動作を計画できるソフトウエアを開発した.そのために,仮想作業域および仮想組立対象物を作図するために3Dグラフィックス作成ソフトウエアを購入した.さらに,本学の瀬尾俊彦教授が既に開発している作業負担評価ソフトウエアを本ソフトウエアに組込み,作業者の作業負担を考慮しながら動作を計画できるようにした. 以上の研究成果を学術雑誌に投稿し公表した。
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