研究概要 |
(1)灰色理論の応用に関する研究: 1)灰色理論の中の区間問題についてラフ集合から新しい理論式を提案した。2)循環変動するデータに対してスプライン関数で補完し灰色理論で表現する理論式を提案した。そして、具体例によりモデルの有効性を検証した。3)灰色理論により製品開発における感性データを灰色関連度とミンコフスキー距離から消費者の位置を測定する方法を提案した。測定したデータを灰色GSMによりシステムを構造化する式を示した。4)灰色理論のモデルを適用するとき、式の中に誤差を含むことが問題であった。これはn階の微分方程式を解くときに出てくる問題である。誤差の問題を解決するために3次のスプライン関数で式を表現し近似式をできるだけ厳密になるような式を導入した。5)灰色理論の中でGRA,GIWO,GIGOの概念を定義して、灰色トポロジーの概念からその有効性を具体的な例から検証した。 (2)時系列EIQ法とSCMへの展開: 1)SCMにおける部品共有化指標の方法としてEIQ法を拡大したSIQ法とPIQ法を提案した。この方法を用いて部品共有化にともなう在庫量、入荷計画、出荷量の関係を理論的に解析する方法を提案した。2)出荷量の不定期な場合の在庫管理を灰色理論でおこなう方法を提案し、物流管理指標との関係で多変量管理図を提案した。そして、保管場所の管理と在庫管理を多変量管理図からおこなう方法を示した。3)EIQ法を配送センターの機器導入にファジイ推論を併用しておこなう方法を提案した。 (3)生産システムへの応用: 1)部品中心の生産と製品中心の生産システムの経済性を部品構成比率をEIQを変形したSIQ法から求める式を提案した。予測法、在庫量からタグチメソドを用いて優劣を判定した。2)自動生産システムを時間AND/ORグラフで記述し時間ペトリネットに変換するアルゴリズムを提案した。
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