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2006 年度 実績報告書

高架橋を走行する車両の地震に対する安全性に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 18510143
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京農工大学

研究代表者

鎌田 崇義  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (60262119)

キーワード構造工学・地震工学 / 防災 / 車両工学 / 安全工学
研究概要

高架橋には様々なタイプが存在しているが、設計時にはその上を走る車両の応答は考慮されていない。このため、その水平方向の振動の1次モードの固有振動数で1〜2Hz程度と、車両の横振動、ロール振動の固有振動数と同程度の値を持つものも少なくなく、地震の際に高架橋の揺れが車両の応答と共振してしまう場合が考えられる。現在存在する代表的な高架橋について、文献調査を行って代表的な振動特性を把握した上で、ドライビング・シミュレータを用いた実験を行った。高架橋は考えられる範囲内で固有振動数、減衰比を変化させて、車両にとって危険となる高架橋パラメータについて検討した。ただし、車両に外乱として入力される地動加速度は高架橋によって増幅されるが、この段階では車両と高架橋の連成は考えていない。
車両の応答を考える際には、ドライバの応答も考慮した。したがって、車両に関する応答データはもちろん、ステアリングを介してドライバにかかるセルフアライニングトルク(SAT)等の物理データ、脳波、心拍等の生体データの測定を行った。脳波においてはアーチファクトとよばれるノイズが大きく、有効なデータが得られていないが、車両応答、心拍の測定では高架橋のパラメータによって大きな違いがでており、ドライバに対してヒアリングも行うことによって、客観的・主観的評価を行った。
結果としては、車両の固有振動数に近い1〜2Hzの固有振動数で車両自身の応答が大きくなると共に、ドライバの生体反応からも危険度が増していることが確認された。減衰比に関してもこれが小さいと応答が大きくなることから危険度が増すことが確認されている。共振現象のおこならい低周波でも、減衰が小さいとドライバの運転にふらつきが見られることも確認され、地震時の車両側の応答を考える上で重要な測定データが何であるかが決定できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Experimental Study on Forward Collision Warning System Adapted for Driver Characteristics2006

    • 著者名/発表者名
      Takayoshi Kamada, Noboru Miyoshi, Masao Nagai, Hidehisa Yoshida
    • 雑誌名

      Proceedings of Driving Simulation Conference ASIA/PACIFIC 2006 CD-ROM

  • [雑誌論文] 生体情報を用いた車両インタファイスの研究 -脳波による運転操舵意図認識-2006

    • 著者名/発表者名
      池西俊仁, 鎌田崇義, 永井正夫
    • 雑誌名

      日本機械学会2006年度年次大会講演論文集 Vol.5

      ページ: 571-572

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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