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2007 年度 実績報告書

広域防災のための高精度光ファイバセンサシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18510145
研究機関福井大学

研究代表者

小林 喬郎  福井大学, 工学研究科, 特任教授 (90006247)

キーワード光ファイバセンサ / FBG-OTDR測定方式 / 超多点計測 / 高速計測 / 歪み計測 / 温度計測
研究概要

本研究の目的は、広域にわたる建造物の歪みや温度、地震の振幅などの情報を瞬時に計測して収集する新規な光ファイバセンサシステムの開発を目的として、本年度はファイバセンサの作製法の開発と歪み測定装置の改良を行い、システムの実用化を目指した。
1.FP型干渉センサの作製法の開発
光通信用の石英光ファイバのコア中に超短パルスレーザ光をポイント状に集光して周期的に屈折率の高い、長さ100μmのFBG構造のFP干渉センサを作製し、最大反射率-25dBが得られた。その特性の最適化を行い、約300℃の高温において安定動作が可能なことを確かめた。
2.建造物の歪み及び温度特性の測定実験
まず、モデル実験として金属パイプの外部に歪みと温度のファイバセンサを交互に多数設置して、配管の径と温度を変化させて、伸縮状態を計測した。その結果、歪み率測定精度5×10^<-6>、センサ位置の分解能10cm、計測距離30km以上、温度測定幅:0〜500℃が得られた。また、動的特性として振動の振幅を検出する装置を構成して、測定時間1msの高速特性が得られた。
3.センサシステムの超多点測定特性と実用性の検討
さらに、遠隔の物理量測定のためのFBG-OTDR測定装置について超多点測定の可能性を検討し、現状では同一特性のセンサで500〜1,000点、さらに改良型では10^4点以上の同時測定が可能となることが解析された。また、測定装置の簡易化とシステムの低コスト化についても検討し、現状の他の光ファイバセンサ方式と比較して極めて低コストで実用化が可能であることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] FBG-OTDR方式光ファイバ歪みセンサにおける超多点計測2008

    • 著者名/発表者名
      吉川将成、小林喬郎
    • 雑誌名

      第41回光波センシング技術研究会講演論文集 41

      ページ: 79-86

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] FBG-OTDR方式光ファイバ歪みセンサの超多点計測特性2008

    • 著者名/発表者名
      吉川将成、平田 雄、小林喬郎
    • 学会等名
      応用物理関係学会連合大会
    • 発表場所
      日本大学船橋キャンパス
    • 年月日
      2008-03-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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