研究課題/領域番号 |
18510148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
後藤 真太郎 立正大学, 地球環境科学部, 教授 (80247436)
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連携研究者 |
沢野 伸浩 星稜女子短期大学, 経営実務科, 准教授 (60269587)
坪井 塑太郎 立正大学, 外部研究員
谷口 智雅 立正大学, 外部研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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キーワード | 社会の防災力 / 避難 / パニック / 情報伝達 / ハザードマップ |
研究概要 |
本研究では、サハリン油田・天然ガスプロジェクトに伴う環境災害により、サハリンおよび北海道の自然環境にもたらされる災害の危険度評価につき、以下に示す検討を行なった。 (1)環境に関する客観データのGISによる一元化 (2)流出油漂着シミュレーションによる流出油漂着シミュレーション (3)魚場に及ぼす評価 北海道についての漁場の被害は、網走市において油流出事故による季節別の魚場への想定される損害額(稚貝等への投資など積算可能な投資額に加え、ナホトカ事故時の漁業被害実績にのっとった被害額、ナホトカ事故時に漁業共同組合が請求した漁業被害額等考えられるケースを想定)を推算した。網走市において油流出事故による季節別の魚場への想定される損害額推定に係わるデータについては、これまで代表者の研究で構築してきたデータを使用した。 (4)生態系への被害予測・評価 生態系についての危険度は、北海道環境科学研究センター、東京農業大学網走校との共同により、ゴマフアザラシの生息域データをGIS 表示し、潜在的に油流出の被害を受ける可能性を評価した。HEPを用いた潜在的な生息地の評価についてはデータ不足であり、十分な評価ができなかった。今後の課題としたい。 (5)サハリン油田・天然ガスプロジェクトに伴う環境災害危険度評価 これまでに得られた危険度をGIS上に表示し、環境災害に伴う危険度評価を行なった。環境に関する被害についてはデータ不足である事、評価手法の検討が不十分である事を理由に、積み上げ的に費用換算可能な漁業被害の算定に留めた。今後の課題としたい。
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