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2007 年度 実績報告書

イロパンゴ火山4世紀巨大噴火がメソアメリカ先古典期文明に与えた影響の再評価

研究課題

研究課題/領域番号 18510159
研究機関弘前学院大学

研究代表者

北村 繁  弘前学院大学, 社会福祉学部, 准教授 (60214813)

キーワードテフラ / カルデラ火山 / 噴火のリスクアセスメント / マヤ文明 / 先古典期文化 / 古典期文化 / カルデラ巨大噴火 / 中米
研究概要

本研究は、中米・エルサルベドル共和国中部に位置するイロパンゴ火山で4世紀ごろ生じた巨大噴火の詳細を明らかにし、この噴火が当時のメソデメリカ社会に与えた影響について再評価するため、2年目にあたる本年度は、次のような研究活動を行った。
1.前年度の現地踏査で収集された試料の放射性炭素年代測定
2.世界都市火山会議(2007年11月、長崎県島原市)におげる、昨年度の成果発表
3.エルサルベドル束部地域およびニカラグアでの現地踏査(平成20年3月、計3週間)
4.現地ならびに海外(ドイツ)の研究者との情報交換
噴火年代は、従来の先古典期末とされてきたが、本研究では、Dull(2001)が提起した、古典期初期頃の年代を支持するデータが得られた。また、現地の考古学発掘調査でも、これを支持する成果が得られつつある。一方、降下塞山灰の分布は、エルサルバドル西部では従来言われていたほど厚く堆積していないことは、すでに、本研究の前年度の調査で明らかにしていたが、今回、エルサルバドル東部地域で、従来言われていたよりも厚く堆積することが判明した。すなわち、降下火山灰は、従来いわれていたように西方に分布するのではなく、東方に分布する可能性がある。このことは、ドイツのGEOMARが2007年までに行った海底掘削調査において得られたデータからも支持されることが判明した。
最終年度にあたる平成20年度は、次のような調査・研究を行っていく必要がある。
1.現地踏査で収集した試料の年代測定
2.より東方の地域,特にニカラグアでの現地踏査
これらにより、イロベンブ火山の噴火の生じた時期について、考古学的研究に足る精度の年代を示す。また、火山灰の陸上の分布地域と降灰量を詳細に明ちかにし、これに海底掘削調査の結果を補完して得られるデータをもとに、当該噴火が当時のメソアメリカ文明にもたらした影響の範囲と程度を評価したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Reevaluation of the Influence of a Gigantic Eruption from the Ilopango Caldera to Ancient Mesoamerican Societies2007

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Kitamura
    • 学会等名
      Cities on Volcanoes 5 Conference
    • 発表場所
      島原復興アリーナ(長崎県)
    • 年月日
      2007-11-19
  • [学会発表] 中米・エルサルバドル、イロパンゴカルデラの3〜5世紀巨大噴火による影響の再検討2007

    • 著者名/発表者名
      北村 繁
    • 学会等名
      東北地理学会2007年度春季大会
    • 発表場所
      仙台市戦災復興記念館(宮城県)
    • 年月日
      2007-05-19

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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