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2006 年度 実績報告書

中国静止気象衛星データを用いた広域アジアの実時間災害監視と情報発信

研究課題

研究課題/領域番号 18510162
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

石川 裕彦  京都大学, 防災研究所, 教授 (60263159)

研究分担者 堀口 光章  京都大学, 防災研究所, 助手 (60190253)
キーワード国際貢献 / 人工衛星 / 自然災害 / 情報発信 / 気象学
研究概要

1.衛星データの受信とアーカイブ
衛星データ受画装置により、中国静止気象衛星FY2CのSVISSRデータを継続的に受信する。また、(財)気象業務支援センターより、Internet経由で「ひまわり6号(MTSAT-1R)」の観測データを継続的に受信した。大量のデータを保存するために、データアーカイバを購入し(備品費)、これにデータを蓄積した。
2.FY2Cデータの精度検証
衛星搭載の放射計には、個々の放射計に依存した感度特性があるため、これにともなう系統誤差が発生する。そこで、FY2Cで観測される情報と、「ひまわり6号(MTSAT-1R)」で受信される情報を同一視野で比較することにより、この系統誤差を見積もる。さらに、中国気象局より既に入手している放射計の感度特性を用いて、放射伝達コードによる計算を行うことにより、系統誤差を理論的に算出した。これらの評価結果に基づき、衛星データの補正式を求め、解析プログラムに反映させた。
3.FY2C/MTSAT結合画像の作成
FY2Cで得られる西側の画像とMTSAT-1Rで得られる東側の画像を合わせて、アジア全域を高精度でカバーする結合画像を作成した。またMTSAT-1RとFY2C画像を重ねた立体視画像を試作し、キャンパス公開で展示して、好評を得た。
4.防災プロダクツの試作
これまでGMS-5で作成してきた機能をFY2Cデータ用にチューニングし、(1)赤外雲画像と客観解析データを併用して雲頂高度を算出して、(2)降水の原因となる対流の活発な領域を抽出表示する機能を作成した。さらに、(3)水蒸気画像と窓領域赤外画像を用いて対流圏界面に達するような極端に活発な雲域を抽出表示する機能を作成した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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