研究概要 |
アポトーシスの誘導による癌細胞の細胞死を誘導することでその除去を目的とし、その間連連酵素であるcaspase-3とDNA断片化因子に光応答性分子を組み込み、光照射によって活性化することで人工的なアポトーシスの誘導を検討した。光分解性の2-nitrophenylglycine4,5-dimethoxy-2-nitrophenylglycine(DMNpg)をDNA断片化因子の阻害タンパク(ICAD)の切断位置に導入し、細胞外転写翻訳反応で光機能化ICADが高収率で発現され、精製した。精製した光機能化DNA断片化因子へ光照射を行うとICADの分解が起こり、光機能化DNA断片化因子複合体への光照射によって、DNase活性の発現を行えることを見出した。さらに細胞内導入のためにHIV由来のTAT配列の導入した光機能化DNA断片化因子を合成した。これによって細胞導入と光照射によるアポトーシスの誘導を検討できる系を構築した。
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