研究課題
基盤研究(C)
資料収集・分析:本年度は、研究に必要な基礎文献の収集と、タジキスタンを重点とした調査を行った。北海道大学附属図書館では、ロシア帝政期・ソ連期の地方研究の歴史を地理学協会史を中心に調査したほか、所蔵のタジキスタン史関係文献を網羅的に調査・分析した。またタジキスタンで現地調査を行い、首都ドゥシャンベでは、19世紀の諸侯国・都市の歴史や、地方研究の研究史に関する文献を集め、現地の研究者と意見交換を行った。カラテギン渓谷、山岳バダフシャン自治共和国およびクロブ地方では、地方史に関する情報(特に、イスラーム聖者ら地方の偉人についての情報と、ソ連期の強制移住の記憶)を集め、現地の歴史家が所蔵する史料の閲覧、遺跡の見学などを行った。特にバダフシャンでは、アフガニスタンにまたがる歴史記述の豊かな伝統を確認できた。また、以上の各市・地域で、内戦(1992-97)当時の行政官・野戦司令官らから聞き取り調査を行い、各地での戦闘と和解の経緯について従来知られていなかった情報を集めた。成果発表:ロシア帝国の統治政策の民族的・地域的多様性と、2005年クルグズスタン革命における地方ファクターについて論文等を発表した。タジキスタン調査に関する成果は未刊だが、国立民族学博物館共同研究会で報告「中央アジア民族学の形成と知識人の役割:カザフスタンとタジキスタンの場合」を行い、北海道大学スラブ研究センター専任研究員セミナーにペーパー「タジキスタン内戦と和平」を提出した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (3件)
Empire, Islam, and politics in Central Eurasia (UYAMA Tomohiko, ed.,)
ページ: 23-63
スラヴ研究 53
ページ: 27-59
「民主化革命」とは何だったのか : グルジア、ウクライナ、クルグズスタン(21世紀COEスラブ・ユーラシア学の構築研究報告集) 16
ページ: 41-77
ページ: 79-85
ユーラシア研究 35
ページ: 3-8
しゃりばり 297
ページ: 39-42