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2006 年度 実績報告書

戦争記憶の表象モデル構築に関する研究:戦争博物館展示の政治学的分析

研究課題

研究課題/領域番号 18510213
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

溝上 智惠子  筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 教授 (40283030)

キーワード政治学 / 教育学 / 博物館 / 国民統合 / カナダ / アメリカ
研究概要

平成18年度は、わが国における戦争博物館関連の資料を網羅的に収集し、研究動向や戦争展示に関する変遷を検討した。収集した文献資料をもとに、主として日本における第1次世界大戦参戦時、大戦後、第2次世界大戦前と現在の4つの時点における戦争記憶の表象について比較分析を行った。さらに海外の戦争博物館としては、主にカナダにおける、植民地戦争、第1次世界大戦、第2次世界大戦にかかる政治学文献について収集し、分析を行った。
また、日本の戦争関係博物館では、第2次世界大戦をテーマに、広島平和記念資料館(広島県広島市)、海上自衛隊教育参考館(広島県安芸郡江田島町)および呉市海事歴史科学館(広島県呉市)の3館を訪問調査し、各館のコレクション形成やその特徴、および展示について、情報を収集し、分析を行った。
なお、世界的にみると戦争博物館は、コレクションや展示形態からみると、科学技術系博物館の要素が強い。このため、本研究の基礎的情報を得るために、日本の科学技術系博物館の歴史についても詳細な検討を行った。具体的には、日本、カナダおよびアメリカの資料をもとに、日本における科学技術系近代博物館の嚆矢である教育博物館の設立の経緯を明らかにした。同館は、明治初期に日本の関係者が参加したアメリカのフィラデルフィア万国博覧会におけるカナダ関係者との出会いを通じて、カナダ・トロント市の教育博物館をモデルに設立された博物館である。この研究成果については、日本とカナダにおいて学会発表を行い、高い評価を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 19世紀半ばのトロント教育博物館2007

    • 著者名/発表者名
      溝上智恵子
    • 雑誌名

      文化経済学 5巻3号

      ページ: 57-65

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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