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2006 年度 実績報告書

韓国における高齢期ライフスタイルの変容

研究課題

研究課題/領域番号 18510215
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪教育大学

研究代表者

小林 和美  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (90273804)

キーワード高齢化 / 韓国 / ライフスタイル / 社会学
研究概要

本年度は、調査研究方法の検討と、首都圏および大田広域市での現地調査をおこなった。
1 韓国の専門研究者にたいするヒアリングを通した調査研究方法の検討
イ・ドンウォン氏(家族アカデミア院長・家族社会学)、チェ・ヘギョン氏(忠南大学校教授・社会福祉学)へのヒアリングをおこない、質的調査の重要性、韓国の高齢者の多様性、経済力と高齢者のライフスタイルの関連性など、調査研究上の留意点について助言を受けた。
2 首都圏および大田広域市での現地調査
高齢者のライフスタイルの新しい動向を把握するため、中産層が多く居住する京畿道城南市盆唐区の盆唐新都市(首都圏)、儒城区の大徳研究団地近郊地域(大田広域市)において、高齢者福祉を担当する行政機関、高齢者の生活と関連の深い施設等を訪問した。
(1)京畿道城南市盆唐区:盆唐区では老人福祉会館がまだ建設中であり、各洞の住民自治センターが提供するプログラム(ヨガ講座やパソコン講座など)が高齢者によって多く利用されている現状であることがわかった。区の図書館の市民向け文化講座や、百貨店、YMCAなどで開講されている講座も、多数の高齢者が利用していた。また、教会での高齢者向け教育講座の参与観察調査、早朝の公園でのスポーツクラブ活動の観察などから、高齢者の生活においてこれらの活動が大きな位置を占めていることがわかった。高齢者向け高級住居施設の訪問からは、経済力があれば実現したいとかんがえられている生活像を知ることができた。
(2)大田広域市儒城区:比較的若くて健康な人は区の福祉館、福祉館まで行くのが困難な人が敬老堂を利用する傾向にあった。儒城区老人福祉館は利用者で混み合っており、高齢者の人的資源の活用・経済活動の機会の創出が課題とされていた。敬老堂には、「することがない」と漏らす80代90代の人々が集っており、利用者の性質が福祉館と大きく異なっていた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 図書 (1件)

  • [図書] アジアの家族とジェンダー「韓国の高齢者」、(落合恵美子他編)2007

    • 著者名/発表者名
      小林和美, 洪上旭
    • 総ページ数
      70-87
    • 出版者
      勁草書房

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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