• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

韓国における高齢期ライフスタイルの変容

研究課題

研究課題/領域番号 18510215
研究機関大阪教育大学

研究代表者

小林 和美  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (90273804)

キーワード高齢化 / 韓国 / ライフスタイル / 社会学
研究概要

最終年度である本年度は、昨年度までに整理・分析した現地調査データと統計資料にもとづき、韓国国内におけるソウルと大田の高齢期のライフスタイルの特徴の位置づけ、韓国全体の動向、アジア地域のなかでの韓国の動向について検討し、研究報告および論文を執筆した。韓国社会における高齢期ライフスタイルの変容をめぐる特徴を、アジア諸社会との比較の視点をもちつつ、現地調査で把握した個別事例をふまえて描いた。
1.農村部の動向についてのデータを補足するため、忠清南道の農村地域(ケリョン市オムサ面ヒャンハン里、コンジュ市ウソン面ハンチョン里)にて現地調査をおこなうとともに、関連資料を収集した。韓国農村における高齢者の生活の特徴について、日本との比較から検討し、研究報告(日本語および韓国語訳)を執筆した。低い子どもとの同居率、別居子や近隣との盛んな交流、高い就労率と子どもからの経済的援助、家族による介護への期待と施設やヘルパー利用の忌避などの特徴が明らかになった。
2.韓国の高齢者の生活時間の特徴について、日本との比較から検討し論文(日本語)を執筆した。韓国の高齢者は日本の高齢者に比べて人との交際にあてる時間が大幅に長く、交際時間の大部分が家族・親戚以外の人々との交際にあてられていることなどが明らかになった。
3.韓国における高齢期ライフスタイルの変容の全体的動向について検討し、英語の論文を執筆した。晩年型同居の増加、農村部での三世代家族形成の困難、経済力によるライフスタイルをめぐる選択肢の広狭、きょうだいによる親の扶養責任の共有傾向などの動向について指摘した。
4.以上の研究報告および論文に、昨年度までに作成した資料(高齢者の新しい動向にかんする新聞・雑誌記事、都市高齢者へのインタビュー記録)を加えた研究報告書を作成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 韓国の高齢者の生活時間 -生活時間調査データの日韓比較から-2010

    • 著者名/発表者名
      小林和美
    • 雑誌名

      大阪教育大学紀要 第II部門 第58巻第2号

      ページ: 1-15

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi