研究課題/領域番号 |
18510234
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
橋本 ヒロ子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (60286119)
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研究分担者 |
亀田 温子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (10149164)
中尾 茂子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (80237213)
松本 侑壬子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (70327112)
安達 一寿 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 准教授 (60222618)
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キーワード | キャリア開発 / 女子学生 / 科学技術 / 情報科学 / 韓国 |
研究概要 |
2007年度は、津田塾大学情報科学科および十文字学園女子大学社会情報学部社会情報学科デジタルテクノロジーコースの学生に対してアンケート調査を行った。その結果並びに、2006年度3月に実施した韓国淑明女子大学情報科学科の調査結果合計321名の有効回答を処理し、分析した。その結果を常磐大学で2007年8月に開催された日本情報教育学会2007年大会で報告した。 学生調査結果からは、共通していた回答は、パソコンを使い始めた時期、情報科学を専攻することを決めた時期などである。日韓の違いについては、淑明女子大の方が父親の影響をより強く受けているのに対し、津田、十文字ともに母親の影響を受けていた。また、情報社会に対する考え方については淑明のほうが積極的に評価し、日本の大学生はマイナス面も挙げている割合が高かった。働き方に対する考え方は7割近い淑明の学生が仕事と家庭の両立を上げているが、津田が56%、十文字が28%にすぎないが、十文字の18%が一生結婚しないと回答している。また、情報科学の専門的な学科である淑明と津田の場合、数学が得意で、将来もIT業界・IT職に就職すると答えているものが90%前後であるのに対し、十文字の場合、数学は余り得意ではなく、IT業界・IT職種を希望するものは66%に過ぎなかった。 十文字学園女子大学の卒業生で、SEの職業についているもの8名(卒業後7-3年)と他大学卒業生のSE1名、合計9名のSEにアンケート調査を実施し、電話等でフォローアップした。また、卒業生SEの内2名にインタビュー調査を行った。 在校生調査との大きな違いは、パソコンを使い始めた時期は高校が最も多く、影響を受けた人に父親をあげたものが半数いた。また、十文字の情報科学コースを第一希望にしていたものの割合が低い。2名がSEは男性の職場であるため、女子大卒業生は慣れにくいという意見と在学中のSE職を身近なものにさせる先輩からの情報提供の重要性などが挙げられた。
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