研究課題/領域番号 |
18510234
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
橋本 ヒロ子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (60286119)
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研究分担者 |
亀田 温子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (10149164)
中尾 茂子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (80237213)
松本 侑壬子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (70327112)
安達 一寿 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 准教授 (60222618)
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キーワード | キャリア開発 / 女子学生 / 科学技術 / 情報科学 / 韓国 |
研究概要 |
2008年度は、理工系女子高校生の日韓比較調査を行った。日本の調査対象者は、スーパーサイエンスハイスクールに指定されている埼玉県立浦和第一女子高等学校の生徒31名と埼玉県立川越女子高等学校の生徒94名の合計125名。韓国は、「科学に対する態度と進路確信水準が女性の理工系進路選択に及ぼす影響」ミン・ジュヨン梨花女子大学教育大学院博士論文(2004)で実施されていた梨花女子大学師範大学附属高等学校女子学生102人の調査結果と比較した。 浦和女子と川越女子については因子分析も行ったが、梨花女子大学付属高校の調査結果は個票がないためできず、集計結果の比較だけになった。質問の性格は以下の3つ因子に分けられた。 第1因子:自然・科学への興味、第2因子:理系職業に対する意識、第3因子:理系職業への就業意欲。 理系への興味や職業に対する意識は父親よりも母親の職業との関連が,就業意欲は父親の職業との関連がみられた。将来の職業決定時期との関連では、有意差がみられ,高校以前に決定している生徒の方が平均値は高めである。 単純集計の結果を3校で比較すると、中学校で将来の職業を決定した割合が51%で最も高い梨花の生徒が理系職業への就業意欲に関する6点の質問のうち、川越の割合が高い2点以外はトップである。日本の政策として、 SSHで女子高や女子生徒を積極的に対象とするだけでなく、中学校の女子生徒の理科への関心を高める教育やプログラムの必要性を示唆している。 科学が人間生活に及ぼす影響について、梨花の生徒の方が浦和・川越の生徒よりも積極的な評価をしており、これはITの社会に与える影響について叔明女子大の学生の方が津田塾、十文字の学生よりも積極的に評価をしていたことと関連する。
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