研究課題/領域番号 |
18510234
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
橋本 ヒロ子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (60286119)
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研究分担者 |
亀田 温子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (10149164)
中尾 茂子 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (80237213)
安逹 一寿 十文字学園女子大学, 社会情報学部, 教授 (60222618)
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キーワード | キャリア開発 / 女子学生 / 科学技術 / 情報科学 / 韓国 / 女子校 |
研究概要 |
研究を開始した平成18年以降の3年間、高校、大学ともに女子校を対象に調査を行ってきたが、その過程で女子校の役割もより明確にするためには共学校における男女の調査結果と比較することが必要となり、最終年度(2009)に当初の計画にはなかった、共学校:高校(東京都立科学技術高校の女子生徒(1、2年生)、大学(札幌学院大学社会情報学部3年生女子学生)で調査を実施した。東京科技高校と女子高3校(浦和一女、川越女子、梨花女子大附属)の調査結果で大きな違いが出たのは、次の二点である。 (1) 東京科技は「私は他の人に訊(き)いてわかるようになることより直接実験を通じてわかることがより好きである。」という質問に対して、肯定的な回答の割合が女子高より高くなっているが、「実験をするときは中心になって行う」という質問では、肯定的な回答の割合がもっとも低くなっている。共学では、男子生徒に譲ることが推測される。 (2) 東京科技は「普通である」と回答している割合が、顕著に多い。これは女子校の特徴であるというよりは、入試偏差値による違いが大きいのかもしれない。つまり、浦和一女および川越女子の偏差値はかなり高く、東京科技は平均よりはやや下である。 なお、札幌学院大学の調査では情報科学系ゼミ所属はサンプル数が少なかったため、比較が不可能であった。今後別の研究において、共学校についてさらに調査をすることで仮説に立てた理系教育、情報科学教育における女子校、女子大学の役割が明確になると思われる。 また、女子大学における情報科学カリキュラム構築に向けて、情報科学カリキュラム案として考慮すべき事項を検討した。
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