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2006 年度 実績報告書

ジェンダーから見るアジア系アメリカ人コミュニティのオリエンタリズム受容

研究課題

研究課題/領域番号 18510239
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岐阜聖徳学園大学

研究代表者

河原崎 やす子  岐阜聖徳学園大学, 外国語学部, 教授 (80341808)

研究分担者 小林 富久子  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00063751)
平石 妙子  共立女子大学, 国際文化学部, 教授 (80060705)
キーワードジェンダー / オリエンタリズム / アジア系アメリカ人 / コミュニティ / ステレオタイプ
研究概要

本研究は、アジア系アメリカ人が、歴史的に「オリエンタル」という観念のもとで従属的ジェンダーに位置づけられてきたことに対して、どのように反応し対処してきたか、またしようとしているかをジェンダー視点から解明しようとするものである。方法としては、コミュニティで発行された文献等の調査に加えて、アメリカにおけるアジア系アメリカ人コミュニティにおける実地調査を行い、彼らのオリエンタリズムとの遭遇、対処、受容、拒否などさまざまな対応や考えを聞き取り分析する。18年度はまず文献収集に着手し、オリエンタリズムとジェンダーに関する著作から理論的な枠組みの構築を試みた。同時に、それぞれの研究者が以下のような行動でオリエンタリズムとジェンダーに関する知見を深めた。18年5月に中国北京で開催されたアジア初のアジア系アメリカ文学研究学会であるThe International Conference on Asian American Literatureに参加(小林)、5.月に名古屋で開催されたアジア系アメリカ文学研究会例会での発表(河原崎)、9月にLos AngelesのUCLAのAsian American Studiesにて1次資料調査(稲木)、12月にSan Franciscoにおいて韓国系アメリカ人批評家のElaine Kimへの聞き取り調査、同月PhiladelphiaにおけるModern Language Associationでの研究発表および研究者や作家との交流(小林)、12月にフィリピンにおける現地調査(河原崎)など。19年3月には、3名の研究者それぞれが以下の順で米国西海岸地区において調査する。小林はUCLAの文学および文化研究者などに、河原崎はアジア系の博物館の館長やアジア系映像作家などに、稲木はコミュニティ新聞編集長などに、聞き取り調査を実施する。帰国後、それぞれの成果を整理してこれまでの研究をまとめると同時に、学会発表を含めた19年度の実施計画を見直す予定。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「オリエンタル」ステレオタイプ再考-アジア女性表象のいま2007

    • 著者名/発表者名
      河原崎やす子
    • 雑誌名

      岐阜聖徳学園大学外国語学部編『異文化のクロスロード』

      ページ: 43、67

  • [雑誌論文] 男女共同参画社会は専業主婦を認めないのですか?2006

    • 著者名/発表者名
      河原崎やす子
    • 雑誌名

      男女共同参画/ジェンダーフリー・バッシング-バックラッシユへの徹底反論

      ページ: 79-82

  • [雑誌論文] 宮本百合子『婦人と文学』-米国のフェミニズム批評の観点から2006

    • 著者名/発表者名
      小林富久子
    • 雑誌名

      国文学解釈と鑑賞 71巻4号

      ページ: 131-139

  • [雑誌論文] 「狭間」から書く在日女性作家たち 李良枝「由煕」を中心に2006

    • 著者名/発表者名
      小林富久子
    • 雑誌名

      韓流サブカルチュアと女性

      ページ: 217-225

  • [雑誌論文] 「女坂」(円地文子)「妻妾同居」という心理的拷問2006

    • 著者名/発表者名
      小林富久子
    • 雑誌名

      ジェンダーで読む愛・性・家族

      ページ: 200-211

  • [図書] ジェンダーとエスニシティで読むアメリカ女性作家 周縁から境界へ2006

    • 著者名/発表者名
      小林富久子
    • 総ページ数
      239
    • 出版者
      學藝書林

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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