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2007 年度 実績報告書

設計=デザインの哲学および倫理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520001
研究機関東北大学

研究代表者

直江 清隆  東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30312169)

キーワード人工物の政治性 / 副次的効果 / 組織の倫理学
研究概要

本年度は、設計論およびナラティブ論の理論的研究を行うとともに、それをもとにした具体的事例研究への適用を試みた。
第一に、設計論をめぐる技術哲学の問題状況を掘り下げ、その成果の一部を「技術の哲学と倫理という課題」および「技術というナラティブ」などの論文、口頭発表として公表した。この中では、人工物の客観的な「機能」に織り込まれた主観-客観関係を「ナラティブ」をキータームとして理解するべきことが主張され、この議論装置を元に倫理を問う方途が検討された。これと平行して、組織の倫理学、ステークホルダ・アプローチについても研究し、集団責任をめぐる倫理学的論争や、科学技術の研究倫理と組織の倫理の関係等を検討した。この成果は、報告書で詳しく述べられたほか、『応用倫理学事典』の中項目に盛り込まれている。
第二に具体的事例への本アプローチの適用として、環境倫理学・環境社会学の研究者との共同作業や、医療技術の思想史、脳神経倫理学などの研究者とのセミナーを通じ、人工物の志向性論や技術のナラティブ論の有効性について検討・検証を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 技術の哲学と倫理という課題2007

    • 著者名/発表者名
      直江清隆
    • 雑誌名

      モラリア 14

      ページ: 1-7

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 技術というナラティブ2007

    • 著者名/発表者名
      直江清隆
    • 学会等名
      日本科学史学会東北支部例会
    • 発表場所
      仙台戦災復興記念館
    • 年月日
      2007-04-21
  • [図書] Phiosophy and Design(分担執筆)2008

    • 著者名/発表者名
      Kiyotaka NAOE
    • 総ページ数
      359
    • 出版者
      Springer
  • [図書] 科学哲学(解説論文)2008

    • 著者名/発表者名
      直江清隆
    • 総ページ数
      199
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 哲学の歴史9(分担執筆)2007

    • 著者名/発表者名
      直江清隆
    • 総ページ数
      750
    • 出版者
      中央公論新社
  • [図書] 応用倫理学事典(項目執筆)2007

    • 著者名/発表者名
      直江清隆
    • 総ページ数
      990
    • 出版者
      丸善

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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