二十世紀分析哲学の総括とその将来的意義の歴史的・体系的解明

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18520019
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 哲学・倫理学
• 研究機関: 首都大学東京
• 研究代表者: 松阪 陽一 首都大学東京, 人文科学研究科大学院, 准教授 (50244398)
• 研究分担者: 野本 和幸 創価大学, 文学部, 教授 (70007714) ; 丹治 信春 日本大学, 文理学部, 教授 (20112469) ; 岡本 賢吾 首都大学東京, 人文科学研究科大学院, 教授 (00224072)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: 哲学 / 西洋哲学 / 論理学 / 意味論

研究概要

われわれは本研究において、20世紀における分析哲学、特にフレーゲ、ラッセル、ウィトゲンシュタイン、クワインの哲学的見解の射程と重要性を見積もった。特に、フレーゲにおける論理主義の概念、ラッセルの命題概念と記述の理論、ウィトゲンシュタインの構成主義的数学観、そしてクワインの自然主義が現代の哲学にどのような影響を与えているのかを分析し、彼らの枠組みを如何にして越えて行くべきなのかを検討した。

研究成果

• [雑誌論文] 決定論と行為の自由 (2010)
  • 著者名/発表者名: 松阪陽一
  • 雑誌名: 人文学報 第429号 ページ: 1-24
• [雑誌論文] r. デデキントの数論:(1)「無理数論」-論理主義の一出発点 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野本和幸
  • 雑誌名: 創価大学人文論集 第22号 ページ: (1)-(35)
• [雑誌論文] 指示と意図 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松阪陽一
  • 雑誌名: 岩波講座哲学〈3〉言語/思考の哲学 ページ: 15-42
• [雑誌論文] テクストからの展望フレーゲ『意義と意味』 (2009)
  • 著者名/発表者名: 松阪陽一
  • 雑誌名: 岩波講座哲学〈3〉言語/思考の哲学 ページ: 268-272
• [雑誌論文] テクストからの展望ラッセル『表示について』 (2008)
  • 著者名/発表者名: 松阪陽一
  • 雑誌名: 岩波講座哲学〈3〉言語/思考の哲学 ページ: 272-276
• [雑誌論文] Consciousness and Evolution (2007)
  • 著者名/発表者名: Tanji, Nobuharu
  • 雑誌名: Proceedings of the KSPS 2007 Annual Conference, Korean Society for the Philosophy of Science ページ: 1-7
• [雑誌論文] なぜ意味論はプロセスを含むか-表示意味論・領域理論をめぐって (2007)
  • 著者名/発表者名: 岡本賢吾, 日本科学哲学会編
  • 雑誌名: 科学哲学 vol.40-2
• [雑誌論文] The Methodology and Structure of Gottlob Frege's Logico-philosophical Investigations. (2006)
  • 著者名/発表者名: Nomoto, Kazuyuki
  • 雑誌名: Annals of Japan Association for Philosophy of Science vol.14.no.2 ページ: 1-25
  • 査読あり
• [学会発表] 数学者たちが切り開いた現代哲学-数学と哲学のinterplayの射程を探る」、「社会に数理科学を発信する次世代型人材創発」ラウンドアップフォーラム (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡本賢吾
  • 発表場所: 明治大学
  • 年月日: 2010-03-20
• [学会発表] 数学に於ける変数(2) (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡本賢吾, 竹内泉
  • 学会等名: 日本科学哲学会第41回大会
  • 発表場所: 福岡大学
  • 年月日: 2008-10-18
• [学会発表] Why Read Frege from Construtivist Viewpoint? (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡本賢吾
  • 学会等名: Workshop on Constructivism:Logic and Mathematics
  • 年月日: 2008-05-29
• [学会発表] Consciousness and Evolution (2007)
  • 著者名/発表者名: Tanji, Nobuharu
  • 学会等名: Korean Society for the Philosophy of Science
  • 年月日: 2007-07-03
• [学会発表] フレーゲの「文法」と意義の構造 (2007)
  • 著者名/発表者名: 松阪陽一
  • 学会等名: 「哲学系若手研究者育成プロジェクト」研究会:「結局「意義」とはいったい何なのか-ダメット版フレーゲの再検討」
  • 発表場所: 京都大学文学部東館
  • 年月日: 2007-01-13
• [図書] 分析哲学の誕生:フレーゲ・ラッセル (2008)
  • 著者名/発表者名: 日本科学哲学会編、野本和幸責任編集・岡本賢吾、松阪陽一, (他11名)著
  • 出版者: 勁草書房
• [図書] 哲学の歴史11論理・数学・言語 (2007)
  • 著者名/発表者名: 飯田隆編、岡本賢吾, (他13名)著
  • 出版者: 中央公論社