(1)第12回国際啓蒙主義学会(本年7月フランスで開催)での発表(仮題:Le《droit de vivre enpaix》dans le preambule de la Constitution japonaise : un developpement contemporain du pacifisme des Lumieres)を視野に、「平和」「永遠平和」に関する文献を集め、それらを参考にして発表原稿の下書きをした。そして、Monique Castillo教授(Paris XII大学)やAntoine Hatzenberger教授(Lycee Albert Schweitzer)との意見交換をとおして同原稿を仕上げた。 (2)国際憲法学会第4回世界大会(1995年)の結論「汝、平和を欲すれば、平和に備え、平和的生存権を培え」の哲学的意味とその形而上学的根拠をカント批判哲学の立場から明らかにした。それによって、「平和的に生存する権利」(日本国憲法前文)は「究極的な人権」「人間存在そのものに内在する生得的権利」であること、さらに、「人間相互の関係を支配する崇高な理想」(日本国憲法前文)の哲学的意味とその形而上学的根拠、実現可能性を明らかにした。 (3)以上の成果を、研究会・講演会導で口頭発表した(学術誌への掲載については次頁参照)。(1)平成18年度工学・工業教育研究講演会第54回年次大会国際セツション(北九州市、平成18年7月)、講演題目:Philosophical Foundations for International Cooperation in Engineering Education-The metaphysical basis for international cooperation and the educational principles of ethics in engineering associated with it-。(2)第37回九州地区高専ドイツ語教育研究会(都城高専、平成19年1月)、発表題目:高専教育におけるドイツ語と倫理学-カント平和論研究の視座から-。(3)Lycee Albcrt Schweitzer講演会(ミュルーズ市〔フランス共和国〕、平成19年3月)、講演題目:Le pacifisme japonais : une lecture kantienne de la constitution de 1946。
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