本研究の基礎研究である目録整理の成果を纏め、韓国仏教学結集大会にて「新羅・高麗仏教研究における日本仏教研究の重要性と問題点」として口頭発表し、韓国学界に日本仏教研究の重要性を指摘した。 また本年度は日本三論宗における新羅・高麗仏教認識を整理し、日本三論宗においては元曉と大賢以外の諸師は注目されなかったこと、それ以外の新羅・高麗諸師は法相宗の僧侶として認識され批判的に扱われていたことなどを印度学仏教学会(9月5日、於愛知学院大学)、日本宗教学会(9月14日、於筑波大学)などで口頭発表を行い、次いで論文発表を行った。 また日本天台宗諸師章疏にみられる新羅・高麗諸師章疏の引用整理を行い、口頭発表及び論文発表の準備を行った。
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