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2009 年度 実績報告書

十二世紀末までの日本仏教各宗にみられる新羅・高麗仏教に対する認識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18520045
研究機関身延山大学

研究代表者

福士 慈稔  身延山大学, 仏教学部, 教授 (80250041)

キーワード日本仏教 / 新羅仏教 / 日本天台宗 / 真言宗 / 律宗 / 律蔵関係章疏 / 元暁 / 太賢
研究概要

本年度は20年度に引き続き12世紀末までの天台宗・真言宗・律宗にみられる新羅・高麗仏教認識の整理を行った。
天台宗に関しては、天台宗では新羅諸師の法華経研究及び新羅戒律章疏への関心の低さが窺えるが、新羅での密教隆盛という認識と共に天台密教相承系譜上に存する新羅密教僧に対する敬意が窺えること、また新羅では慈恩法相学と異なる玄奘系法相学が隆盛していたという認識があった等々を日本印度学仏教学会で口頭発表し、更に「十二世紀末までの日本天台宗の新羅仏教認識」として論文発表を行った。
真言宗に関しては、他宗に比べて新羅章疏の引用が少なく、新羅僧の所属宗派に対する言及はなく、また空海と同時期に中国で活躍した新羅密教僧がいるにも拘わらず、新羅密教僧を黙殺し、新羅仏教に関心を示さなかったこと等を、日蓮宗教学発表大会で口頭発表した。
律宗に関しては、12世紀末までの律宗諸師に新羅章疏の引用が皆無のため、整理章疏を14世紀までの章疏とし、また他宗の戒律関係章疏をも含めて整理し、12世紀後半から新羅章疏の引用頻度が高くなること、特に太賢章疏・元暁章疏に対する研究が行われるなど新羅戒律章疏の注目度が高くなったこと等を日本宗教学会で口頭発表し、更に「日本律蔵関係章疏にみられる新羅仏教認識」「十四世紀までの日本律蔵関係章疏にみられる新羅・高麗仏教認識」として論文発表を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 十二世紀末までの日本天台宗の新羅仏教認識について2010

    • 著者名/発表者名
      福士慈稔
    • 雑誌名

      日本印度学仏教学会『印度学仏教学研究』 第58巻第2号

      ページ: 1080-1087

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本律蔵関係章疏にみられる朝鮮仏教認識について2010

    • 著者名/発表者名
      福士慈稔
    • 雑誌名

      日本宗教学会『宗教研究』 第83巻第4輯

      ページ: 382-383

  • [雑誌論文] 十四世紀までの日本律蔵関係章疏にみられる新羅・高麗仏教認識2009

    • 著者名/発表者名
      福士慈稔
    • 雑誌名

      身延山大学仏教学部『身延山大学仏教学部紀要』 第10号

      ページ: 93-106

    • 査読あり
  • [学会発表] 真言宗諸師章疏にみられる新羅・高麗仏教認識について2009

    • 著者名/発表者名
      福士慈稔
    • 学会等名
      日蓮宗教学研究発表大会
    • 発表場所
      日蓮宗宗務院
    • 年月日
      2009-10-23

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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