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2006 年度 実績報告書

<いのち>の意味-宗教・教育・精神病理学の立場からの協働的再検討-

研究課題

研究課題/領域番号 18520055
研究種目

基盤研究(C)

研究機関仁愛大学

研究代表者

薗田 坦  仁愛大学, 人間学部, 教授 (40047072)

研究分担者 宗 孝文  仁愛大学, 人間学部, 教授 (10067613)
三脇 康生  仁愛大学, 人間学部, 助教授 (40352877)
キーワードいのち / 生命の尊厳 / メメント・モリ / 老人と子供 / 正常と異常 / Quality of life
研究概要

初年度に当たり、まず三人で集まり、本研究の推進のための年間スケジュールと必要な物品図書などの購入の基本方針・計画について話し合った。その後、年間数回の集まりをもち、各自の研究の経過を提示すると共に、協働的研究としての進めるべき方向・方法について話し合った。さしあたっては、購入した研究図書(資料)をできるだけ相互に幅広く解読すると共に、薗田はとくに人間と宗教の結びつきにおける<いのち>の質について、宗は老人と子供における生と死の関係性について、さらに三脇は精神療法におけるゆとりと遊びの重要性を、制度論(病院療法)との関係で考え、次年度はその方面の専門家の提言を聞く桟会をもつことを諒解し合った。
初年度の研究・討論を通じて「<いのち>の意味」に関して見えてきたこと、明らかになったことは、生とその終焉である死とは決して切り離して考えられるのではなく、死を見据えるところがら、逆に中年期、老年期の生き方(いのち)を意味づけることが考えられるし、また遊びやユーモアを含んだ生き方を見直すことによって、生涯にわたる真にゆとりある生きるカを獲得する可能性を見出すこともできる。しかもこれらは究極的には人間にとっての何らかの超越の次元との関わりを想定し、要請することに関連するであろうことがいくらかでも明らかになったと言えるであろう。
ただしこれらはなお中間的帰結ないし推定であって、これらの意味づけを、さらに文献学的ないし臨床体験的に確認していくことが、引き続き今後の課題となるであろう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 人となること -意味への気づき-2007

    • 著者名/発表者名
      宗 孝文
    • 雑誌名

      ひかりといのち(りゅうこくブックス) 第113号

      ページ: 77-112

  • [雑誌論文] 解離性健忘を生じた小学校の教師の治療の為の制度改変派精神療法2007

    • 著者名/発表者名
      三脇康生
    • 雑誌名

      仁愛大学付属心理臨床センター紀要 第2号

      ページ: 47-53

  • [雑誌論文] アート・戦争・精神医療 -クレーの教えるもの-2006

    • 著者名/発表者名
      三脇康生
    • 雑誌名

      21世紀COE人文科学研究拠点成果物

      ページ: 8-14

  • [雑誌論文] <根源悪>について -原罪と宿業-2006

    • 著者名/発表者名
      薗田 坦
    • 雑誌名

      仁愛大学研究紀要 第5号

      ページ: 1-10

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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