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2006 年度 実績報告書

ルカーチ・ビブリオグラフィ(国際スタンダード版および日本語版)の作成

研究課題

研究課題/領域番号 18520065
研究種目

基盤研究(C)

研究機関金沢大学

研究代表者

丸山 珪一  金沢大学, 経済学部, 教授 (50019262)

キーワード思想史 / 哲学 / 独文学 / 美学 / 文学論 / ルカーチ / ビブリオグラフィ
研究概要

2年間にわたり、ハンガリーの思想家ルカーチ(Lukacs Gyorgy 1885-1971)の本格的なビブリオグラフィーを作成することが私の課題だが、初年度はその国際スタンダードとなるべきものに照準を当て仕事をした。最終的には、ルカーチ研究を志す日本の若い研究者たちの導きとなるような日本語版を仕上げることが目標である。そのためには国際スタンダード版の作成は不可欠の前提をなす。ロシアとイタリアに大きな空白部分があり、単独での仕事は困難だが、幸いロシアのルカーチ研究者スティカリン氏(Александр С.Стыкалин、ロシア研究所上級研究員)とハンガリーのすぐれたイタリア思想の専門家かつルカーチ研究者であるサボー氏(Szabo Tibor、セゲド大学教授)の協力を得て進めることができた。
主な仕事内容は、必要な洋古書の購入、本の借用やコピーの取り寄せによってビブリオグラフィーの空白を埋めること、上記二氏とEメールで連絡を取りあいながら、ビブリオグラフィーの基本方針と具体的な項目を取り決め、調査や資料の調達を依頼すること、最後にブダペストに集まり、ルカーチ・アルヒーフ所長シクライ氏(Sziklai Laszlo)を交えて、ビブリオグラフィーの達成度を確認し、問題点と残された課題について議論することであった。既成のビブリオグラフィーから引き写すことをせず、すべて初出の現物に当ることを基本方針とするこの仕事は、シクライ氏から「前例のない徹底した仕事」と高い評価を受けた。概ね所期の目標を達成できたが、高いハードルを設定したため、まだまだ空白を残しているが、三氏から引き続き協力の約束を得たことは心強い。またこれまでまったく知られていなかった(つまり忘れられていた)資料を見つけ出し、これは思いがけぬ喜びだったが、ルカーチ研究の不十分さという事態を再認識させられることでもあった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 日常生活への視座-いまルカーチから学ぶもの-2006

    • 著者名/発表者名
      丸山珪一
    • 雑誌名

      世界文学 103号

      ページ: 12-16

  • [雑誌論文] ルカーチ・ビブリオグラフィのこと2006

    • 著者名/発表者名
      丸山珪一
    • 雑誌名

      あしかび 70号

      ページ: 59-62

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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