研究課題
基盤研究(C)
鎌倉時代における経絵展開の状況全体を把握し、その中で二つの特徴的な傾向を見出した。とくにCleveland美術館とNewYorkPublicLibrary所蔵の紺紙金字法華経扉絵が示す、中世東アジアにおける仏教美術の伝播と受容のあり方が注目され、南宋・高麗・日本それぞれの問題と相互関係について重要な情報が得られた。経絵は、小さなジャンルながらこうした複数の地域や時代にまたがる転写関係を最も良く映し出すものとして、美術史や仏教史の上できわめて重要な意義を持っことを明らかにし得た。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
『〓』5(『佛教美術史学』第5集, 韓国佛教美術史學會)
ページ: 399-428